■苦しんだ鎌田と浅野が結果を残す

日本代表 撮影/中地拓也

 最終予選のオーストラリア代表戦で2ゴールを決め日本のW杯出場権獲得に貢献した三笘、そして最終予選途中から主力に定着した田中がそれぞれゴールを記録。だが、何と言っても最終予選で苦しんだ浅野と鎌田のゴールは今後のサバイバルレースを激化させると言ってもいいだろう。

 鎌田は代表でスタメンに定着し始めていたが、日本が4−3−3を採用すると使い所が難しくスタメンから外れ、怪我の影響もあり招集外が続いていた。しかし、所属するフランクフルトではシャドーの位置でスタメンに定着。UEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝、そして来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大貢献した。

 今日の試合でもゴールのみならず、巧みなボールタッチでのドリブルなどでチャンスを演出し持ち味を発揮。トップ下やシャドーのみならず、インサイドハーフでも十分プレーできることを証明した。EL優勝に大貢献した男はパラグアイ戦で成長した姿を見せた。

 一方、浅野もW杯出場を決めたオーストラリア戦でスタメン出場したものの、最終予選ではスタメン出場はわずか2試合。鎌田同様に最終予選で悔しい想いもしているだけに今後のサバイバルレースにかける想いは強いはず。

 所属するボーフムでは主力に定着し、今季は公式戦31試合出場3ゴール4アシストを記録。ドイツでしっかりと試合に出場し、コンディションも上げてきた。そしてパラグアイ戦でも持ち味のスピードを生かして結果を残した。鎌田と浅野の成長は今後のサバイバルレースを激化させることだろう。

 今後の試合が非常に楽しみだ。

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