■ビッグスワン熱狂!新潟が山形に快勝!

 仙台を勝点1差で追うアルビレックス新潟は、5位のモンテディオ山形との上位対決に臨んだ。

 新型コロナウイルスの影響で編成に苦しんできた新潟は、高木善朗が4試合ぶりにメンバー入りして先発に名を連ねる。2試合連続途中出場だった本間至恩は7試合ぶり、松田詠太郎は4試合ぶり、1トップの鈴木孝司は開幕節以来のスタメンだ。

 ホームで8勝1分と負けなしの新潟は、28分に松田が先制点を蹴り込む。左サイドを突破した本間のクロスを鈴木が頭で合わせ、GKが弾いたボールを背番号22が得点へつなげた。

 後半に入った58分には、本間がスタジアムを沸かせる。鈴木とのパス交換で相手の守備ブロックに入り込み、ゴール正面から右スミへ流し込んだ。途中出場の本間は対戦相手にとって”脅威のジョーカー”だが、先発出場でもこの男のドリブル、クロス、フィッシュワークは驚異的だ。新潟の至宝は、いま乗りに乗っている。

 今シーズン最多の19008人の観衆が、ホームチームをさらに後押しする。チーム得点王の藤本佳希、背番号10を着ける山田康太を欠く山形には、厳しい展開と言わざるを得ない。

 79分にはビッグスワンが三度目の歓喜に包まれる。伊藤涼太郎の左CKから、CB田上大地がゾーンディフェンスの間でヘディングシュートを放つ。勝利を決定づけるダメ押し弾となった。

 新潟は17節の横浜戦、18節の水戸ホーリーホック戦に続く3対0の勝利で、今シーズン初の3連勝を達成した。33得点はリーグ最多2位タイ、16失点はリーグ最少2位タイで、得失点差はリーグ最多の17だ。攻守がしっかりと噛み合っている。

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