J1リーグ第14節 サガン鳥栖―川崎フロンターレ
5月21日(土)|17:00 駅前不動産スタジアム
勝点差は「10」開いているが、首位と5位の対戦である。また、共通点もある同士の上位対決だ。
前節は敗れたサガン鳥栖だが、じりじりと順位を上げてきていた。最近の戦いぶりで目立つのが、終盤の得点だ。FC東京戦では、0-0で迎えた81分に堀米勇輝がFKを沈めて決勝点とした。残り5分を切ってから追いついたセレッソ大阪戦など、交代選手も含めてチームが最後まで高い集中力を保っている。
川崎フロンターレも同様だ。CKから決勝点を挙げた前節もそうだが、アディショナルタイムの得点が今季だけでも3つある。そもそも、押し込まれながら残り9分で先制した開幕戦勝利から、今季は始まっているのだ。
90分間途切れない集中力。この試合でも、一瞬の隙が勝敗を分けることになる。
首位に返り咲いた川崎だが、鹿島アントラーズに勝点1差で追走されつつ、神経をすり減らしながらリーグ5連戦を戦っている。5位の鳥栖も、1節の結果次第で2ケタ順位に後退する可能性がある。
上位チーム同士ではあるが、自分たちを奮い立たせながらの厳しいデッドヒートに挑む。
■サガン鳥栖
5位 勝ち点19 4勝7分2敗 15得点11失点 得失点差4
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ル△1-1 札幌(A)
L●0-4 神戸(A)
L○1-0 FC東京(A)
L△1-1 C大阪(H)
L○4―1 柏(A)
【通算対戦成績】
H 22試合・6勝4分12敗
A 20試合・3勝4分13敗
計 42試合・9勝8分25敗
【直近対戦成績】
2021年11月 7日 J1第35節 ○3-1(H)
2021年 4月 7日 J1第 8節 ●0-1(A)
2020年12月12日 J1第32節 △1-1(H)
2020年 2月22日 J1第 1節 △0-0(A)
2019年 7月 7日 J1第18節 △0-0(A)
【今節のみどころ】
前節は大敗を喫したが、ミッドウィークのルヴァンカップでは明るい材料が見つかった。西川潤のゴールである。
期限付き移籍で新加入していたが、負傷によりまだ出場がなかった。前述のルヴァンカップでは、交代出場から3分後にゴール。やはり「持っている」選手だ。
今節は川崎から期限付き移籍で加入している宮代大聖は、契約により古巣との対戦に出場できない。若きタレントが出られないのは残念だが、西川の出場の可能性も十分にあるだろう。
さらには、横浜F・マリノスのアカデミーで育った小野裕二もいる。小野、西川と、高校在学中からトップチームでの出場を果たした新旧ヤングスターの活躍に期待したい。