■今季のACLを象徴した浦和対大邱

 浦和対大邱の2試合は、今年のACLグループステージ全体を象徴するような戦いだった。

 今シーズンのACL東地区では中国が新型コロナウイルスの感染拡大によって上海市が都市封鎖されたおかげでJ組の上海海港が棄権。山東泰山と広州FCも、厳しい出入国制限のためにトップチームを参加させることができず、二軍級のチームを送り込んできた。

 そのため、山東と上海は4月24日までに8試合を戦って、山東がライオンシティと引き分けただけで合計1分7敗という惨憺たる成績になっている。

 その結果、首位争いは多くのグループで日本と韓国のクラブによる一騎打ちの様相を呈しているが、浦和と大邱との対戦は1分1敗に終わり、他のグループでも川崎フロンターレが蔚山現代との開幕戦で後半のアディショナルタイムに追いついて1対1の引き分けとしたほか、横浜F・マリノスも全北現代に敗れて、日本が劣勢となっている。

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