■内容に比例しない結果

 しかし、大邱との対戦では守備を固める相手の分厚い守備を崩すことができずに2戦ともゴールを決められず、第3節では53分に集中が途切れて左サイドの鈴木圭太にクロスを上げさせてしまい、最後はゼカにヘディングシュートを許して0対1で敗れてしまった。

 この第3節の試合はボール支配率では浦和が74.3%と上回り、シュート数でも14本対9本。内容的にはけっして悪い試合ではなかったが、ファイブバック(5-2-3)で守る相手を崩すだけことができず、カウンターから失点しての敗戦だった(数字はいずれもAFCの公式サイトによる)。

 スペースを消して守りを固める相手を崩すにはパスの精度も悪く、また動きにスピードが足りなかった。キレの良い動きで相手陣深くの「ポケット」と呼ばれる位置まで切れ込む動きが必要だったろう。

 実際、4月24日の第4節では浦和の動きも改善され、90分間に渡って浦和が攻めてチャンスの数は増えた。ボール支配率では67.9%。シュート数も16本対4本、枠内シュートが7本対0本と数字的には浦和が圧倒したものの、しかし、最後までゴールを決めることはできなかった。

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