■カルドーゾと氣田の得点で仙台が2位浮上
J2リーグ第11節、4月23日に行なわれたゲームでは、前節まで2位のFC町田ゼルビアがヴァンフォーレ甲府に敗れ、同3位の東京ヴェルディがジェフユナイテッド千葉と引分けた。さらに24日開催のゲームで、同4位のザスパクサツ群馬がブラウブリッツ秋田に0対1で苦杯をなめた。上位陣が勝点3を取り逃すなかで、同5位のベガルタ仙台は勝利をつかんでいる。ホームのユアスタでFC琉球を2対0で退けた。その結果、J1自動昇格圏の2位に浮上している。
58分の先制点は、前線からの守備をきっかけとした。ゴールキックからつなごうとしてきた相手に対して、前からプレスをかけて氣田亮真がペナルティエリア内左でボールを引っ掛ける。相手DFをまとめてひきつけたうえで中央へパスを通すと、フェリペ・カルドーゾが難なくプッシュする。背番号15を着けるブラジル人FWは、シーズン初得点だ。
80分の2点目も、1点目と同じコンビで取り切った。今度はフェリペ・カルドーゾがペナルティエリア内右でボールを奪い、ゴール前でフリーになっていた氣田へパスをつなぐ。背番号18は自身3戦連発となるチームの2点目をゲットし、勝利を決定的なものとしたのだった。
6節を最後に主砲・中山仁斗が負傷離脱を強いられているが、そこから富樫敬真が3点を記録し、皆川佑介も8節にリーグ戦で20年9月以来の得点を決めた。そしてこの日はフェリペ・カルドーゾにもゴールが生まれた。中山の離脱を、チーム全体でカバーできている。琉球戦では吉野恭平が8試合ぶりに先発し、遠藤康が4試合ぶりにメンバー入りしたのも明るい材料だ。
その一方で、左SB石原崇兆が前半終了間際にケガでピッチを去った。リーグ戦出場は20年10月以来となるGK小畑裕馬も、76分に交代している。5連戦が始まったばかりということを考えると、彼らの負傷交代は気になるところだ。