■熾烈な中位争いと遅れを取る大宮&琉球

 仙台に敗れたFC琉球は、7試合勝利から遠ざかっている。失点26はリーグワーストで、ここ2試合はノーゴールに終わっている。喜名哲裕監督は前節から3-4-2-1へシステムを変更しているが、結果に結びつけることができていない。

 11試合を終えて1勝2分8敗で勝点5の琉球と、1勝3分7敗で勝点6の大宮アルディージャは、他チームからはっきりと遅れを取ってしまっている。また、J2残留圏ギリギリとなる20位のいわてグルージャ盛岡は、3勝2分6敗の勝点11だ。秋田豊監督が率いる岩手は4連敗中と、4月に入ってから白星がない。

 一方で、19位の水戸ホーリーホックは3戦負けなしと調子を上げつつある。18位の栃木SCは2戦負けなしで、今節は首位の横浜FCとホームで勝点1を分け合った。17位の千葉も3位の東京ヴェルディと引分けており、下降線を辿るとは考えにくい。6位の群馬から20位の岩手までは勝点6差で、現状ではここまでが巨大な中位グループと言える。

 大宮と琉球は、J3降格圏から這い上がれるのか。それとも、巻き返し不可能な遅れを取ってしまうのか。5連戦は彼らにとって紛れもない正念場だ。

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