■ACLに順応してきた日本勢

 ACLでは、日本勢がグループステージ突破にも苦労していた時代がある。

 日本のチームは韓国や中国のチームに比べてシーズンオフから開幕までの準備に時間がかかる傾向があり、Jリーグ開幕前後に行われていた第1節や第2節ではライバルである韓国や中国のチームの後塵を拝することが多かったのだ。そして、シーズン開幕後に徐々にコンディションが上がり、第3節、第4節で追い上げるというのが毎年のパターンだった。

 だが、最近はJリーグの開幕時期も繰り上がり、またACL出場チームがこの大会を目指して早めに仕上げる努力を重ねたことで日本勢のグループステージ突破の確率は上がってきていた。

 集中開催となった今シーズンも、Jリーグ開幕から2か月近くが経過し、日本の各クラブのコンディションも上がっている時期であろう。

 また、かつては日本と韓国、中国、オーストラリアのクラブが競り合っていた。

 日本と韓国、オーストラリアは、もちろんアジアのサッカー界をリードする実力国。そして、中国は各クラブの財政力を生かして巨額の資金を使ってブラジルやヨーロッパ各国の代表クラスの選手を加入させて、アジアの覇権を争っていた。

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