■最下位大宮のフットボール本部長に原博実氏が就任!
4月16、17日に行なわれるJ2リーグ第10節。今節の戦いが注目されるチームが、もうひとつある。
3分6敗で最下位に沈むチームに、動きがあったのは4月12日だ。佐野秀彦社長が兼任していたフットボール本部長に、原博実氏が就任したのである。
3月にJリーグ副理事長を退任した原氏は、11日に大宮側から接触を受けた。『DAZN』の人気コンテンツ『Jリーグジャッジリプレイ』の収録後に佐野社長、秋元利幸強化本部長と会談し、就任を即断即決したという。翌12日には早くも、大宮の練習グラウンドに立っていた。
「たまたま土曜日(9日)の試合もスタジアムで観ていて、ちょっと苦しんでいるなと感じていました。そういうタイミングでこの話が来たので、自分の力がお役に立てればと。困っているチームから必要とされて協力してほしいと言われたのが、一番のモチベーションですかね。
こういうのはタイミングが大事だから、今週の練習が始まるときには来たほうがいいだろうなと本能的に感じましたので、今日(12日)来ました」
フットボール本部長は、クラブ全体の方向づけをメインタスクとする。アカデミーや女子チームなどにも目配せをしていく立場だが、原本部長は「トップチームをいい流れにしてあげるのが最優先課題」としている。
最初に手をつけるのは現状把握だ。
「まずは現有の選手たち、チームの雰囲気やスタッフの雰囲気とかを見て。外から見ていただけでは分からないことが当然ありますから、いきなり何かを変えようとは思っていません。まずはしっかり選手とスタッフの状況を把握する」
そのうえで、「外から見てきた視線」も大切にしていく。
「僕も(アルディージャの前身の)NTT(関東)の頃から知っていますし、真面目なクラブだと思うんです。真面目なクラブがゆえに選手たちも、正直に言うともっとこう……喧嘩になるのはよくないですけど、もう少し闘志が表われるシーンがあってもいいかなと思うところもあるし。今日(12日)はそういう練習ではなかったですけど、ピッチで見た感じは、それが足りていないかなと感じたので」