■普通のやり方では難しい、という状態に追い込まれていった
スコアが動いたことで試合は落ち着くかと思われたが、両チーム共に勢いを増した。
13分にはリバプールが左右の揺さぶりからディオゴ・ジョタのゴールで同点に追いつき、序盤戦はイーブンであっという間に過ぎていった。
中盤戦に入ると、徐々にシティが優位に試合を進めるようになる。
3トップをペナルティエリアの幅よりもコンパクトに中央に固め、そこに対応せざるを得ないリバプールの最終ラインの左右のスペースをカイル・ウォーカーとジョアン・カンセロが突くことでペースを握った。
リバプールは耐える時間が続き、29分にカウンターのチャンスでトレント・アレクサンダー=アーノルドがハーフラインからシュートを放ったように、普通のやり方では難しい、という状態に追い込まれていった。
シティは34分、リバプールの4バックに対して5人が各レーンに並んだ状態から、左サイドのジョアン・カンセロがシュート。僅かに枠を外れたが、3トップ+サイドバックという状態から、いよいよ2-3-5となりやりたい放題の様相を呈してきた。
36分にはシティのコーナーキックを跳ね返したリバプールがラインを上げたところでガブリエル・ジェズスが裏のスペースに抜け出して勝ち越しゴールを決めた。