「得点力のあるFW」は、日本代表にとっても必要とされるポジションである。いわゆる“最後のピース”なのかもしれない。

 アジア最終予選のオーストラリア戦でもベトナム戦でもあれだけ多くの得点機会を作りながら、シュートを決められずに苦しんだのは記憶に新しい。ワールドカップ本大会では、ドイツやスペインを相手にそれほど多くの得点機は作れないはず。少ないチャンスに確実に決めきるには、やはりシュート技術のあるFWが必要となる。

■サプライズ選出なるか?

 もちろん、これから11月までの間には大迫勇也が完全復活してくれるかもしれないし、上田綺世が才能を発揮するかもしれない。さらに、点取り屋候補としては前田大然古橋亨梧もいる。だが、今の好調ぶりを維持できれば、小川にだって代表入りのチャンスはある。

 小川はまだ今年の夏で25歳。韓国でのU-20ワールドカップでは冨安健洋堂安律久保建英とともにプレーした年代だ。しかも、森保一監督の体制になってからもオリンピック代表やE-1選手権で招集された経験もあり、すでにいわゆる「ラージグループ」の一員ではあるのだ。プレーの舞台がJ2リーグだとはいえ、これからも素晴らしいゴールを決め続けていけば、ワールドカップ本大会でのサプライズ選出の可能性はゼロではない。

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