その後も、2020年の東京オリンピックを目指すチームにも招集されたし、2019年のE-1選手権(東アジア選手権)では国内組だけのA代表に招集され、代表デビューとなる香港戦でハットトリックを決めてみせた。
だが、クラブで結果を出せなかった小川は代表からは遠ざかってしまった。
高校を出てから加入したジュビロ磐田ではなかなか結果を出せず、出場機会も十分に与えられず、2019年には水戸ホーリーホックに期限付き移籍してJ2で7ゴールを決めて磐田に復帰。2020年には9得点して、いよいよ完全復活間近かと思われたが、2021年にはFWの座をルキアンに奪われて再び出場機会を減らして、J2リーグでわずか1得点に終わってしまっていた。
■小川の適正に合うポジション
その小川が、今シーズンから横浜FCに完全移籍。出身地、横浜のクラブでその才能をようやく開花させたのだ。
横浜FCではワントップだけでなく、シャドーの位置でプレーすることも多くなったが、小川の最大の魅力は山形戦で見せたように距離のあるところからの美しいミドルシュートなので、シャドーというポジションも小川の適性に合っているのかもしれない。