■栃木をダービー戦勝利に導いた37歳・矢野
水戸ホーリーホックも3連勝を目ざした。5節の琉球戦でシーズン初勝利をあげ、6節のロアッソ熊本戦ではホーム初勝利をあげた。
今節は栃木FCとの北関東ダービーで、前半に7本、後半は10本のシュートを浴びせた。しかし、相手GK川田修平の好セーブにあい、今シーズン2度目の無得点に終わる。栃木にワンチャンスを生かされ、0対1で敗れたのだ。新潟と同様に水戸も、3連勝はならなかった。
栃木を勝利へ導いたのは、矢野貴章のゴールだった。ここまで途中出場が続いていた37歳のワールドカッププレーヤーは、55分に左CKからヘディングシュートを突き刺す。これが決勝点となった。
試合後の矢野は「今シーズン初めてスタートから出たので、何とか勝利に貢献したかった。セットプレーは僕らのいい形が出たかなと思います」と話し、喜びを控え目に表現した。
時崎悠監督が指揮する栃木は、これで4戦負けなしである。仙台、いわてグルージャ盛岡とともに3勝2分2敗で、横浜FC、町田、東京ヴェルディ、仙台に次ぐ5位となっている。
次節はツエーゲン金沢とのホームゲームだ。金沢とはJ2での対戦成績が1勝7分2敗と互角で、過去3戦は1勝2分けと負けていない。栃木が3連勝できるのか。興味深い一戦となる。