■「守備からしっかりやろう」を体現した千葉
新潟に勝利した千葉は通算成績を３勝１分３敗とし、１５位から７位まで順位をあげた。今シーズンはホームのフクアリで１分２敗と白星がなく、昨年１１月のギラヴァンツ北九州戦以来のホーム戦勝利となった。
ユン・ジョンファン監督体制３年目の千葉は、ディフェンスをストロングポイントとする。昨シーズンはリーグ最少２位タイの３６失点で乗り切り、３０節からは１３試合連続負けなしでフィニッシュした。そのうち８試合でクリーンシートを達成した。
高さと強さを兼備する３バックを中心とした守備は、今シーズンもチームの支えだ。３節のモンテディオ山形戦、４節のツエーゲン金沢戦は２試合連続無失点で乗り切った。ところが、５節の群馬戦と６節の栃木ＳC戦は前半１０分以内に先制点を許し、連敗を喫していた。
ユン・ジョンファン監督は３－４－２－１のシステムを維持しつつ、選手を配置換えした。ここ数試合ボランチで起用してきた韓国人ＤＦチャン・ミンギュを、３バックの中央へ戻したのだ。そのうえで、新潟のポゼッションに前線からのプレスで対抗した。
決勝点をあげたキャプテン鈴木は、「もう一回自分たちの良さである守備からしっかりやろうというのが、今日は出せたと思う」と話した。千葉は３連敗を免れ、次節は町田のホームへ乗り込む。その翌節は横浜ＦＣ戦だ。
鈴木は「上位のチームに上食らいついて抜かしていくチャンスなので、絶対に連勝したい」と言葉に力を込めた。上位２チームを連破して３連勝を飾ることができれば、千葉は混戦の中位から一気に抜け出すことができるだろう。
