日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)出場を決めた3月24日のオーストラリア戦で途中出場し、2ゴールを挙げてヒーローになった三笘薫。しかし、29日のベトナム戦では先発出場したものの、見せ場を作ることができず。
三笘が無力化された理由、そして日本が誇る最強ドリブラーの活かし方とは。
■オーストラリア戦とは異なるシチュエーションに苦しむ
三笘は先日のオーストラリア戦で、84分から途中出場。そのため、体力面でアドバンテージがある状態だった。2得点目の3人抜きゴールは、もちろんキレキレのドリブル突破も見事だったが、アディショナルタイムに突入して相手もかなり疲弊していることも忘れてはならないだろう。
一方で、今回の試合は先発出場のため、相手のスタミナが満タンの状態からの勝負に。そしてベトナムは5-4-1という守備重視のシステムを採用。必ず2人以上で縦と中への突破を切って対応しつつ奥にもカバーリングを置くなど、前節の無双を受けて十二分の警戒心を持ち、三笘を封じ込めた。
その結果、三笘は17分のロングドリブルによるチャンスメイク以外では、見せ場らしい見せ場をつくることができなかった。