■森保監督が起用した27人

 私のカウントでは、森保監督がこの予選10試合(5シリーズ)のために招集した選手は全部で37人。GKは権田修一がこれまで全試合にフル出場し、他の3人には出番がなかったが、33人のフィールドプレーヤーでこれまで出場機会がなかったのは、追加招集という形だったDF昌子源中谷進之介を含め、わずか6人。27人ものフィールドプレーヤーが、過去8試合でなんらかのチャンスを与えられてきた。「固定メンバー」というイメージのなか、意外に多くの選手がピッチに立ってきたことに驚く。

 このまま3月にすんなりと出場権を獲得するのか、あるいは6月のドーハ(カタール)で熱いプレーオフ、もう2試合の「決勝戦」を戦わなければならないのか、五分五分とは言わないが、現時点ではまったく不透明と言っていい。しかし昨年9月から半年間の予選のなかで、信念を貫き、現在の状態にもってきた森保監督の力量には、素直に脱帽する。

 それにしても、森保監督の「信念」の強さ、信じたことを貫く強さに、私は半ば感嘆し、そして半ばあきれている。

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