「固定メンバー」というイメージと裏腹に多くの選手に与えられたチャンス【アジア最終予選の道のりを振り返り、あきれるまでの日本代表・森保一監督の信念】(3)の画像
森保監督は日本代表をW杯へ導けるか 撮影:原悦生

 日本代表が戦うワールドカップ最終予選も、いよいよ終わりが近づいている。当然ながら簡単な道のりではなく、最後に山場を迎えるものの、日本は出場権獲得へと前進してきた。ここまでチームを引っ張ってきた森保一監督の手腕を、サッカージャーナリスト・大住良之が考察する。

■チームマネージメントの成否が出る場面

 9月以来、森保監督はほぼ固定したメンバーで最終予選を戦ってきた。しかし固定したくても出場停止やケガで代わりの選手を使わざるをえない試合もある。そうしたときに「代役」として出場した選手たちが力を発揮できるかどうかが、日ごろの監督のチームマネージメントの成否が表れる。そうして出場した選手のすべてが力を出して勝利に貢献できたわけではないが、11月ごろからは、交代選手がしっかりと機能し、しっかりと勝利で試合を終わらせることができるようになった。その好例が中山雄太原口元気だ。

 森保監督は、欧州からJリーグに戻ってきた長友佑都を信頼して使い続けた。プレッシャーのかかる予選に、ベテランの力が必要と考えたからに違いない。しかしその長友はとくに攻撃面で以前のような鋭さがなく、批判の的となった。オリンピックで左サイドバックとして活躍した中山を出すべきという世論のなか、森保監督は長友を全試合で先発させてきた。

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