■サッカー界で次々と消えていく「ロシア」
その他でも、サッカー界からは「ロシア」が次々と姿を消していっている。
侵略戦争が始まるとすぐに、ドイツ・ブンデスリーガ2部のシャルケのユニフォームからは「ガスプロム」の胸広告が消え、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドはアエロフロートとのスポンサー契約を解除した。
ロシア政府が株式の過半数を保有する半国有企業であり、ロシア最大の天然ガス供給企業である「ガスプロム」は、ワールドカップやチャンピオンズリーグなどの大会スポンサーともなっていたが、そうした契約もすべて解消され、サッカー・スタジアムでお馴染みだった「ガスプロム」の炎のマークのロゴは姿を消すはずだ。
チェルシーFCやそのサポーターたち。あるいは、ロシアのサッカー・ファンにとっては(もちろん、選手たちも)「気の毒なこと」と言わざるを得ない。
いや、チェルシーだけの問題ではない。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行によってただでさえ財政的に苦しい状態にあるスポーツ界、サッカー界は、「ロシアン・マネー」の消滅で多かれ少なかれ経営的な打撃を受けるはずだ。