■J1昇格候補の大分が21位に低迷

 昨シーズン6位のアルビレックス新潟も勝利がない。ベガルタ仙台大宮アルディージャレノファ山口FCと引分けてきたが、今節はブラウブリッツ秋田に0対1で苦杯をなめた。

 前監督のもとで構築したポゼッションスタイルを継続しているが、4試合のうち2試合がノーゴールだ。開幕節でFW鈴木孝司が負傷退場し、秋田戦ではイッペイシノヅカも負傷交代した。3日に加入が発表されたアレクサンドレ・ゲデスの合流が待ち望まれる。

 J3降格圏の21位には、大分が沈んでいる。

 新型コロナウイスの影響で開幕節が延期され、3月6日に3節、9日に開幕節、12日に4節と、慌ただしく試合を消化した影響はあるはずだ。徳島と同じように、ルヴァンカップ参戦の影響で連戦も組まれている。苦しい序盤戦となっているが、総力戦で乗り切っていくしかないのだろう。

 4試合を終えて、いまだ勝利がないのは新潟、大宮、ツエーゲン金沢、大分、それに水戸ホーリーホックの5チームだ。彼らの戦いぶりが、他チームに大きく見劣りしているわけではない。ただ、未勝利のままでは手ごたえをつかむことも、自信を深めることもできない。

 長崎に1対4で敗れた大分の下平隆宏監督は、「良い雰囲気で入り、先制点にもつながったのだが、そういったなかでしっかり勝ち切れるチームになっていかないと、この厳しいJ2というリーグは簡単には勝たせてくれない。また選手たちと切り替えてやっていきたい」と、巻き返しを急ぐ。

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