J1リーグ第10節 横浜F・マリノスーヴィッセル神戸
3月2日(水)|19:30 日産スタジアム
互いに思ったようなスタートを切れてはいない。両チームとも、逆境克服を競う一戦となる。
横浜F・マリノスは、一気に窮地に陥った。前節に畠中槙之輔と岩田智輝が退場となり、今節は出場停止。さらにマルコス・ジュニオールが負傷し、この試合に出場するのは難しいようだ。一気に複数の主力がいなくなるのは、大きな痛手だ。
ヴィッセル神戸は、今季まだ勝利がない。シーズンが進むにつれて安定感が増したチームに新戦力を上乗せしたが、うまく機能していない。前節はようやく無失点を達成したが、シュート本数は対戦相手だったアビスパ福岡の約半分と、攻守がかみ合わなかった。
双方とも、今シーズンは昨季以上の成績を狙っているはず。そのためには、ここで足踏みしているわけにはいかない。「突破力」を示さねばならない一戦だ。
■横浜F・マリノス
5位 勝ち点4 1勝1分1敗 7得点7失点 得失点差0
【出場停止】岩田、畠中
【直近5試合結果】
L●1-3 柏(A)
L○4-2 川崎(H)
L△2-2 C大阪(H)
L△1-1 川崎(H)
L△2-0 神戸(A)
【通算対戦成績】
H 27試合・15勝 5分 7敗
A 27試合・12勝10分 5敗
計 54試合・27勝15分12敗
【直近対戦成績】
2021年11月27日 J1第37節 ○2-0(A)
2021年 5月 9日 J1第13節 ○2-0(H)
2020年10月 4日 J1第20節 ●2-3(H)
2020年 8月29日 J1第13節 △3-3(A)
2020年 2月 8日 スーパー杯 ●3-3 PK2-3(H)
【今節のみどころ】
チーム始動後のチアゴ・マルチンスの退団が、大きく響く事態になってしまった。前節は柏レイソルに最終ラインの裏を狙われる展開で、守備陣が揺さぶられた。その結果、畠中と岩田が出場停止となり、CBは本職ではない選手を起用しなければならない可能性が高い。
マルコス・ジュニオールの負傷も痛い。トップ下に入ることが多かった天野純は、韓国へと期限付き移籍。開幕前の選手の動きの影響が、不運にも同時に露呈される事態となった。
ただし、特にマルコスについては、ACLも含めて全試合フル出場できるわけではない。代役探しは、いつかは解決しなければいけない問題ではあった。
期限付き移籍から戻ってきた樺山諒乃介ら若手に任せるのか、他のポジションの選手を起用するのか。ケヴィン・マスカット監督の手腕が問われる。