■小屋松のダメ押しまで完璧だった柏

 こうして1人少なくなった横浜FM。前半終了間際にマルコス・ジュニオールが脚を傷めて退いてしまったこともあって、後半は完全な劣勢に陥ってしまう。

 そして、柏は後半に入っても基本的には前半と同じ3-5-2のシステムを維持していたが、ボールを持った時には右CBに入った川口がサイドに開いてウィングバックの戸嶋をMFの位置に上げ、インサイドハーフのマテウス・サヴィオが右サイドから崩してチャンスを作り続けた。

 そして、決勝ゴールも再び横浜FMの“自滅”の形から生まれた。60分。ゴールキックの場面でGKの高丘からエドゥアルドに渡したボールをエドゥアルドが高丘に戻し、高丘がキックしたのだが、そのボールを細谷がチャージ。こぼれ球をドウグラスに蹴り込まれてしまったのだ。

 その後、87分には決定的得点機会の阻止で岩田智輝も退場となって9人に減った横浜FMは万事休す。柏はカウンターから小屋松知哉がダメ押しの3点目を奪って勝利した。

(2)へ続く
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