■金子の清水への思い

 金子と同様に、白崎も勝負の移籍だ。2019年から鹿島でプレーしていたが、昨シーズンは鳥栖へ期限付き移籍。そんな自分を呼び戻してくれた清水には感謝しかない。

 背番号10をつけながら出ていったことに対し、サポーターがどういう感情を抱いたかはわかっている。今回の移籍に際し「清水エスパルスのユニフォームを再び身に付けさせていただけることを大変嬉しく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした白崎もまた、ダービーでその覚悟の大きさを示してみせた。

ドリブルで攻め上がる金子 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20220226)撮影/原壮史翔太

 久しぶりのダービーは、磐田が2人の退場者を出しながら最後まで一進一退の好勝負を続け、1点差での決着となった。

 両チームのサポーターは試合後もグッズ売り場に長蛇の列を作った。久々の、何物にも代え難いダービーの高揚感、そして金子と白崎をはじめ、選手たちのプレーが双方に感じさせた今シーズンへの期待が、その盛況ぶりに反映されていた。

 

■試合結果

ジュビロ磐田 1―2 清水エスパルス

■得点

9分 鈴木唯人(清水)

23分 鈴木雄斗(磐田)

67分 中山克広(清水)

PHOTO GALLERY ジュビロ磐田対清水エスパルス 20220226
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