勝利した清水の中盤で目を引いたのは、背番号18だった。
かつて清水の背番号10をつけてプレーしていた白崎凌兵は、2018年12月に鹿島へ完全移籍。3シーズンを外で過ごし、このオフに完全移籍で清水へ戻ってきた。
竹内涼とダブルボランチを組んだ白崎は、反応の鋭さで輝いた。18分には竹内がプレスしたところでボールを攫うとそのまま持ち上がり、山本康裕のプレスをいなすと強烈なミドルシュート。枠を捉えたが、これは三浦龍輝が弾いてみせた。
カウンター主体の清水において、白崎はゲームメイクだけでなく、コース取りと当たりの強さで遠藤保仁を好きにプレーさせないことにも成功。トランジション時には相手を上回り、混戦模様となってもボールロストをせずに中盤で優位を保った。
上手さに加え、守備の上手さと勝負強さを備えた白崎は、再び清水の中心になりそうだ。