■2月19日/J1第1節 横浜F・マリノス 2-2 セレッソ大阪(日産)
厳しい寒さの中で行われたこの1戦は、両チームにとって判断も厳しいものとなった。
ホームスタジアムで開幕戦を戦った横浜F.マリノスにとっては、終始ボールを保持しながらも結果はドロー。逆に、セットプレー2発でアウェイで勝ち点1を手にしたセレッソ大阪は、終始攻められっぱなしの内容だった。
そんな両チームにとって、それぞれ“幻のゴール”が決まれば、結果だけは手にしたかもしれない試合でもあった。セレッソ大阪の“幻のゴール”が、23分の場面だ。2トップの一角として先発したFW加藤陸次樹が、左サイドバックの丸橋祐介が上げたクロスを見事に合わせたかに見えたが、これがオフサイド。
加藤はクロスをきれいに合わせてゴール決めたに見えたが、その動き出しが早かったため、得点は認められなかったのだ。ゴールネットを揺らしたあとに加藤はゴールを喜ぶポーズを見せただけに、その後に表した悔しさは大きいものだった。
横浜F・マリノスの“幻のゴール”は、56分の場面だ。ペナルティエリアでボールを受けたマルコス・ジュニオールがさらに前進しようとしたところを倒されてPKを獲得。それをマルコス・ジュニオール自身が蹴ったのだが、GKキム・ジンヒョンがこれをはじき出したのだ。これまで幾多のPKを決めてきた10番だけに、弾かれたボールを見つめる視線は痛々しかった。