■仙台は中山仁斗のパートナーがカギに
J1参入プレーオフ圏内の有力候補として、仙台をあげたい。
オフの移籍市場ではGKヤクブ・スウォビィク(FC東京)、CBアピアタウィア・久(京都)、MF上原力也(磐田へレンタルバック)、関口訓充(南葛SC)、FW西村拓真(横浜FM)らが移籍した。失ったものは大きい印象だが、J1昇格を狙える戦力を整えた。
MF梁勇基が3シーズンぶりに復帰し、鹿島アントラーズから遠藤康が加入した。さらに長崎からドリブラーの名倉巧を獲得し、19年と20年にセレッソ大阪に在籍したMFレアンドロ・デサバトも補強している。
前線には中山仁斗(水戸から加入)が加わった。J2で2シーズン連続2ケタ得点を記録している30歳は、前線の軸になれるタイプだ。20年は38試合、21年は35試合と、長期の離脱をせずに稼働できている。彼がシーズンを通してピッチに立てば、確実に2ケタは計算できる。
J1昇格争いの本命へ浮上していくには、中山のパートナーの活躍も重要になる。赤崎秀平、フェリペ・カルドーゾ、皆川佑介、富樫敬真のなかからも、10点以上を記録する選手が欲しい。
懸念材料はCBか。韓国人CBのキム・テヒョンを獲得しているが、彼が合流するまでは枚数が心もとない印象だ。新外国人選手を獲得したチームに共通する課題として、日本入国とチームへの合流がいつになるのかは気になるところだ。