■就任3年目ユン・ジョンファン監督がいよいよ千葉をJ1に導くか!?
昇格候補の6チーム目には千葉をあげる。
昨シーズンはリーグ最少2位タイの36失点で乗り切った。9月18日の30節からは13戦負けなし(8勝5分)を記録し、17勝15分10敗の8位で終えた。ひとケタ順位は17年以来4シーズンぶりだった。
就任3年目のユン・ジョンファン監督は、昨シーズン序盤から戦術のベースとなった3-4-2-1を継続している。3バックは昨シーズンまでのレギュラーである新井一耀、チャン・ミンギュ、鈴木大輔に加え、ブラジル人CBのダニエル・アウベスと佐々木翔悟(鹿島アントラーズから加入)が加わった。新加入のふたりはともにレフティーで、ビルドアップに優れる。3バックを中心としたディフェンス力は、引き続き維持されているとみていい。
J1昇格への課題は攻撃力だ。昨シーズンは42試合で48得点にとどまっており、あと10点は上積みしたい。1トップの有力候補となる櫻川ソロモンはもちろん、昨シーズン無得点に終わった元日本代表FW川又堅碁、同3得点のサウダーニャ、プロ2年目のブワニカ啓太ら、アタッカー陣は漏れなく数字が要求されるだろう。また、2シャドーでの起用が濃厚な風間宏矢(琉球から加入)と高木俊幸(C大阪から加入)の新加入2選手も、得点やアシストを残したい。
チームが強みとする守備力を保ちつつ、攻撃力を高めることができるか。Jリーグ開幕以前から日本サッカーを支えてきた古豪が、13年ぶりのJ1復帰へ照準を合わせている。