■旗手の日本代表招集が見送られた理由
1月から2月の日本代表の活動に当たって、森保一監督はともにセルティック移籍を果たしたばかりの2人のうち、前田だけを代表に招集し、旗手の招集を見送った。森保監督はクラブ内でのポジション争いを考慮して、一般的に移籍直後の選手は招集しないことが多い。そんな森保監督が前田を招集したのは、クラブの監督(ポステコグルー)が前田のことを熟知しており、代表に招集してもクラブ内での競争に悪影響を与えないと考えたからだった。そして、その判断は正しかったようだ。
そして、旗手の招集を見送ったことによって、あの「オールドファーム」での大ブレークを生み出したのだった。
セルティックにはこの2人に加えて、ケガで離脱している古橋亨梧と井手口陽介が所属している。
日本人選手が複数在籍しているチームは今では珍しくはない。ベルギー・プロ・リーグのシントトロイデンには最近、香川真司まで入団した。2月5日のコルトレイク戦では日本人選手4人が先発出場したという。
だが、セルティックといえば、かつてヨーロッパ・チャンピオンズカップでも優勝したことのある名門クラブである。シントトロイデンに比べれば、国際的な知名度も注目度も上である。そして、古橋、旗手、前田の3人は森保体制でも招集されている現役の日本代表選手なのだ。