■途中出場の左SB中山がアシストを記録
中国戦を受けて、先発を変えていいポジションもある。
左SBだ。
左ウイングの南野拓実との関係性から判断すると、左SBは長友佑都が適任だ。南野は内側へ入ってフィニッシュに絡み、外側のレーンを長友が使うという役割分担だ。
長友自身の存在感も、森保監督は評価している。W杯に3大会連続で出場してきた35歳は、チームの戦う姿勢を作り上げるひとりだ。吉田が不在のなかで長友の存在感がクローズアップされているが、ピッチ上には大迫も酒井宏樹もいる。中国戦のピッチからは、彼らふたりの効果的な声掛けも聞こえてきた。吉田に代わってキャプテンを務める遠藤航も、プレーで戦う姿勢を示すことができている。
中山雄太は左SBを本職としていない。タッチライン際を何度も上下動するタイプではなく、所属クラブではこのところ3バックの中央でプレーしている。日本代表とクラブで役割の違いはあるものの、今回はホームの連戦だ。これまで移動に割いていた時間を練習に充て、左SBのプレーを整理できるとの期待が持てる。
中国戦ではアシストを決めた。61分、左サイドからのクロスが伊東純也のヘディングシュートに結びついた。メンタル的にも充実しているだろう。中山を先発に昇格させてもいい、と判断する。