ベスト4に入れば文句なしにワールドカップ出場権が手に入る。
日本女子の現在のFIFAランキングは13位。アジア最高の北朝鮮(10位)がアジアカップ(ワールドカップ予選)には出場していないので、11位のオーストラリアに次ぐ順位にある。従って、実力的にはベスト4入り=ワールドカップ出場権獲得は難しいタスクではないように思えるが、懸念材料もある。
それは、ワールドカップ出場権が準々決勝という“一発勝負”的な戦いに懸かっているからだ。
■たった一つのミスが命取りになる「一発勝負」
男子のワールドカップ最終予選のようにホーム&アウェーの2回戦総当たり形式であれば、多少のミスがあっても挽回できる。
ロシア・ワールドカップ最終予選で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の日本代表は初戦でアラブ首長国連邦(UAE)に敗れたものの、その後挽回して首位通過を果たした。そして、森保一監督のチームも初戦でオマーンに敗れるという大失態を犯したが、6試合消化した時点で順位を2位にまで上げている。
だが、“一発勝負”の大会ではたった一つのミスが命取りになってしまう。
2015年のU-20ワールドカップ出場を目指していた南野拓実を擁する当時のU-19代表は、ミャンマーで開催されたU-19アジアカップ準々決勝で北朝鮮相手に圧倒的に優位に試合を進めながら、相手GKの好守の前に1ゴールだけに終わり、1対1の引き分けの後のPK戦で敗れて世界大会への切符を獲得できなかった。