■未来を拓くために必要な女子代表の健闘

 日本女子代表は2011年のワールドカップ・ドイツ大会で優勝し、翌2012年のロンドン・オリンピック、2015年のワールドカップ・カナダ大会でともに決勝進出を果たしたものの、その後は2016年のリオデジャネイロ・オリンピックはアジア予選で敗退。2019年のワールドカップ(フランス大会)ではラウンド16で敗退。2021年の東京オリンピックでも準々決勝敗退と、ともにノックアウト・ステージの初戦を突破できなかった。

 昨年にはプロ・リーグとしてWEリーグが発足。プロ化が進んだことで急激に強化が進んだヨーロッパ勢に伍していくためにも、日本でもプロ・リーグは成功させなければならないが、開幕したWEリーグは目標としていた平均観客動員1万人には遠く及ばず、関心度も低いままだ。

 プロ・リーグを成功させて、日本の女子サッカーをさらに発展させていくためにも、代表チームの健闘が必要なのだ。ワールドカップという舞台で女子代表が勝利できれば、多くの人たちは2011年の快挙を思いだすはず。

 1月27日の日本時間午後5時。男子代表の中国戦の直前に行われる女子の日韓戦は大いに注目したいところ。吉報を待ちたいものだ。

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