アジアのフットサル界では日本とイランが圧倒的な強さを誇っているが、日本は2016年のフットサル・アジアカップの準々決勝でベトナムに敗れて、翌年コロンビアで開かれるワールドカップへの道を閉ざされたことがある。

“一発勝負”では、こうした思わぬ敗退も起こりうるのだ。

■韓国戦に敗れると最大のライバルとの顔合わせに

 今回は、準々決勝で敗れたとしても、さらに5位決定戦があり、その後の大陸間プレーオフという「敗者復活戦」も用意されてはいる。だが、やはり“一発勝負”の怖さは付きまとう。なんとか、準々決勝に勝って、すんなりとワールドカップ出場を決めておきたいところだ。

 日本が韓国に勝って(または引き分けて)グループ首位で通過できれば、準々決勝の対戦相手はグループA、Bの3位のチームとなるので準々決勝ですんなりとワールドカップ出場を決められる可能性が高い。

 だが、もし韓国に敗れてしまうと、準々決勝の対戦相手はグループBの首位チーム。すなわちオーストラリアとなってしまう。オーストラリアは前回のこの大会の決勝戦で対戦した日本女子代表にとっての最大のライバルであり、日本よりFIFAンキングで上位に位置している相手だ。最近の対戦成績を見ても難敵である。

 大事な準々決勝でのオーストラリアとの対戦は是が非でも避けたいところだ。

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