【プレミア分析】双方が異形のシステム!ケインの「幻の先制点」の影響とは?【チェルシーVSトッテナム「世界屈指の名将対決」の結末】(1)の画像
チェルシーDFチアゴ・シウバとスパーズFWのハリー・ケイン 写真:AFP/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ チェルシーvsトッテナム 2022年1月2日(日本時間25:30キックオフ)】

 チェルシーは、3-4-2-1でも4-2-2-2でもなく4-1-4-1を採用。

 一方のトッテナムは、3-4-3でも3-5-2でもなく4-4-2を採用した。

 どちらも普段のシステムとは異なる形となったが、チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は「相手陣内でのハイプレスから逃れ、ウィングバックではなく幅を広げることができるかもしれない、と考えた」とその意図を語り、トッテナムのアントニオ・コンテ監督は「怪我人が多く、スターティングイレブンを構成することがとても難しかった」と明かしている。

 試合が始まると、きれいな4-4-2の3ラインで守備を開始するトッテナムは、チェルシーのビルドアップに対して出し手に適度なプレッシャーを与えながら中央を使わせない守り方を披露。チェルシーの最終ラインから「1」のジョルジーニョへのパスコースを「2」によって消した。

 序盤こそそのために中盤を省略するボールが目立ったチェルシーだが、状況を整理するとカラム・ハドソン=オドイとハキム・ツィエクが幅を取り、一旦ボールがサイドに出たところでジョルジーニョが前進して自らへのパスコースを生み出すというやり方を披露。

  1. 1
  2. 2
  3. 3