■スコアレスでハーフタイムに

 パスを受けたジョルジーニョにトッテナムが食いつけば、マテオ・コバチッチとメイソン・マウントが自在に動いてボールを引き出した。

 チェルシーの攻撃は、マウントの突破とツィエクの左足という組み合わせとなった右サイドからのものが増えていき、通常とは異なるシステムで双方が戦いながらも、試合はポゼッションのチェルシーとカウンターのトッテナムという通常通りの構図に落ち着くことになった。

  鍔迫り合いをしながらあっという間に前半が終わろうかとしていた40分、トッテナムはカウンターから最後はハリー・ケインがゴールに流し込むことに成功。しかし、チアゴ・シウバへのファウルがあったとしてノーゴールの判定となり、スコアレスでハーフタイムを迎えることになった。

 ケインは、ポジション取りの駆け引きの中で軽く触っただけでダイビングしたシウバに対して怒るのではなく、純粋に信じられない、という表情を主審に見せた。

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