「板倉は異常なほどベガルタと仙台の街が好きなんですよね」ともに描く未来と思い起こされる父の言葉【サッカー日本代表DF板倉滉と同級生「二人三脚マネジメント」の裏側】(6)の画像
日本代表での活躍も大いに期待される板倉 写真:渡辺航滋

 現在ドイツでプレーする日本代表DF板倉滉は、今年のカタール・ワールドカップなど、今後の飛躍が期待される逸材だ。Jリーグからヨーロッパへ渡っても、年々ステップアップを遂げている。
 そんな期待の選手をマネジメントなどで支えるのが、有限会社SeeKの藤川誠人・代表取締役だ。サッカー一家に生まれ、小学校時代から板倉を知る心のよりどころでもある。
 二人三脚で成長を続ける2人の活動の裏側、さらに板倉の素顔について、藤川さんに話を聞いた。

■仙台への「凱旋」

 東京オリンピックを前にした2021年7月3日、板倉滉の姿は仙台にあった。かつて期限付き移籍で所属したベガルタ仙台のファンの前で、あらためて感謝を述べるとともに、ベガルタの仲間のために「金メダルを取って、みんなに恩返ししたい」と語った。

「彼は異常なほど、ベガルタと仙台の街が好きなんですよね。初めて1年を通して試合に出られて、サッカー選手として歩み出せたことに感謝しているんです。シティに移籍するタイミングではできなかった挨拶を、数年越しにすることができました。クラブがベガルタ所属当時の板倉個人のグッズを再販してくれて、サポーターの方々も喜んでくれました。板倉も、グッズの売り上げはすべてクラブに渡すと話していましたし、ベガルタのためにもっと何かしたいと言っています」

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