■長谷川監督は名古屋をどう引っ張るか
――その得点王2人を擁する2チームを追うのは、どこになりますか。
大住「ACLがなければ浦和レッズだと思うんだけど、ACLがあるから2021年より順位を下げそうな感じがするよね。そうするとヴィッセル神戸だよね。ACLがあっても耐えるだけの戦力を持っている。あのサッカーって、割と安定性があるんだよね。運動量とか特殊な戦術じゃなくて、個の強さを押し出していくサッカーだから。それに同じチームで長くやることによって、だいぶこなれてきた部分もあるし。アンドレス・イニエスタだって、2022年で5シーズン目になるよね。バルセロナから『返してくれ』って言われるかもしれないけど。三浦淳寛監督もしっかりした監督だと思う。堅実だし、自分たちの力をうまく活かしたチームをつくっていると思うよね」
後藤「名古屋グランパスは安定感があるなと思っていたら、マッシモ・フィッカデンティ監督が交代になっちゃった。名古屋は守備が相当良くて、ACLでも頑張った。川崎が一番強い時期に連戦となった2試合でやられちゃったのは不運だった。途中でシュヴィルツォクというすごいストライカーが入ったし、ケガはしたけれど、米本拓司も安定感があるなと思っていたんだけどね」
大住「名古屋もスタイルが完成しようとしていたよね。中盤の底に稲垣祥と長澤和樹、米本と、力のある選手が3人もそろっているのはすごいよね」
後藤「米本がシーズン通じていれば、2021年はまた違ったかもしれない。吉田豊も良いよ」
大住「吉田は日本のサイドバックで、いま一番レベルが高い感じがするなあ」