■現時点でメンバーの切り替えをすべきか?
後藤「大住さんが一番推奨しているのが前田大然だよね。前田は、南野拓実の代わりに左サイドに入るようになるかもしれないし、ワールドカップまでに上田綺世が急激に伸びるかもしれない。そう考えると、おそらくカタール・ワールドカップでは先発の半数以上が東京五輪世代になると予想できる。これは画期的なことですよ」
大住「そうなんだけど、もしもワールドカップに出られなければ意味はないよね。もちろんワールドカップも視野に入っているけれど、この最終予選でいまのままでは、2月1日のサウジアラビア戦で点を取って勝つのは難しいぞ、ということ」
後藤「どんなチームにとっても、サウジアラビアは強い相手だよ。特にいまのサウジアラビアは守備が非常に組織的だから、どんなチームがやっても確実に勝てるという相手ではないし、簡単に点は取れないと思う」
大住「じゃあ、点を取るにはどうしたらいいかな」
後藤「若い選手をたくさん入れたら素晴らしいチームができるかもしれないけど、その逆になるリスクもある。大事なのはバランスだよ」
大住「極端なことを言っているわけではなくて、あと1、2人加えてほしいという話だよ。田中碧は完全にポジションをつかんだようだしね」
後藤「中山も使われるんじゃないかな」
大住「そうだといいけどね。久保も調子を上げて戻ってくると思うけど、もう1、2人、若い選手が欲しいかな。南野と、大迫勇也のポジションで」
後藤「そうだね」
大住「ワールドカップの時点でそうなるなら、この段階で切り替えてもいいじゃない。大きなリスクだと、僕は思わないけどな」