2021年の日本代表は、久々に「ホット」な時間を過ごした。ワールドカップ最終予選に突入し、年代別代表は東京オリンピックを戦った。その舞台では、なでしこジャパンも奮闘した。
思わぬつまずきがあった日本代表だが、年をまたいで戦いは続く。批判を浴びながらも年明けにはワールドカップ行きを懸けた次の試合が待ち、11月のカタール大会へ向けて歩みを続けるのだ。
日本代表は2021年にどのように道を歩み、2022年へと漕ぎ出していくのか。ベテランジャーリストの大住良之と後藤健生が熱く語り合った。
■W杯最終予選の日本代表の出来は?
――2021年の日本代表を振り返って、予想どおりの戦いぶりだったでしょうか。
大住「予想と一番違ったのは、日本代表の低調ぶりだね」
後藤「だいたい、あんなものじゃない。予想と唯一違ったのは、オマーンに負けたことだけだったね」
大住「とにかく、見ていても楽しくないんだよね」
後藤「最終予選になると、そんなものですよ。ひどさの度合いはあるけれど、こんなものかなという気はするな」
――予想以下の出来でしたか。
後藤「何だかんだ言ってもオーストラリアには勝ったわけだし、サウジアラビアとのアウェイゲームは、どんなチームも負ける可能性はある試合だったでしょ? オリンピックでのベスト4というのも、特別に良いわけでもないけれど、大失敗でもない。スペインがあれほど本気モードのチームで乗り込んできたのが誤算だったかな? モンゴル相手に大量得点で勝つのも当たり前だし、そう考えると、まあこんなものかなと言うしかないかな」