■主催者の文字が小さく見える壮大さ

 試合前には、横断幕などがいくつも掲げられた。まずは、GKがピッチ内練習で姿を現した際には、〈REDS GO TO ASIA〉と、天皇杯優勝を勝ち取ってのACL出場を祈願。同時に、これでもかと無数の旗をはためかせた。〈隣なんか気にせず、旗をブツけろ‼〉の掲示通り、ピッチが見えないのではないかと思うほどの熱狂ぶりだった。さらに、〈奮い立て浦和 目の色変えて熱く闘え〉〈血戦必死の大勝負 制するのは俺達だ〉など、7つの横断幕をお同時に掲示。国立競技場は浦和サポーターに占拠されたかと思うほどの、圧巻さだった。

 そして選手入場時には、コレオを披露。競技場の半分以上をエンブレムで染め上げる壮大さで、主催者によってピッチに広げられた巨大な「頂上決戦」の文字が、小さく思えたほどだ。常に埼玉スタジアムを染め上げている浦和サポにとっては、国立競技場の規模であっても対応は朝飯前なのだろう。

 当然、試合が始まれば大きな手拍子が場内に響き渡る。大分もコレオを用意するなど奮闘したが、数と地の利で勝る浦和サポのものには到底かなわない。仮に、地の利があったとしても、これを上回るのは至難だ。2018年大会の天皇杯決勝で埼玉スタジアムに乗り込んだベガルタ仙台サポーター以外、浦和サポを凌駕するサポーターはいないはずだ。

PHOTO GALLERY ■【画像】浦和サポーターの圧巻のコレオ、横断幕、阿部選手へのメッセージ■
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