■いよいよ決勝戦だ

 次はいよいよ決勝戦。J2降格、そして、J3からJ1までチームを引っ張り上げた片野坂知宏監督の退任が決まっている大分トリニータは、王者川崎フロンターレに劇的な同点ゴールからPK戦で勝利。互いに最高の雰囲気で準決勝を終えた。

 決勝は、勝っても負けても等しく次はない。本当の区切りが訪れる。それならば、笑って終わりたい。互いにそう思っているはずだ。

 天皇杯の終わり方という部分で最も有名なのは、チームの消滅が決まっていた横浜フリューゲルスの優勝だろう。記憶に新しいところでは、ダビド・ビジャや中村憲剛のラストダンスもあった。浦和では、2006年の元日に行われた第85回大会決勝でのトミスラフ・マリッチの姿が忘れられない。

最高の雰囲気を満喫した 浦和レッズ対セレッソ大阪(2021212)撮影/原壮史

 果たしてどういう結末が訪れ、どう語り継がれるだろうか。選手も観客も、様々な感情が最高潮に達する試合は、国立競技場で19日の14時キックオフだ。

 

■試合結果

浦和レッズ 2-0 セレッソ大阪

 

■得点

29分 宇賀神友弥(浦和)

89分 小泉佳穂(浦和)

PHOTO GALLERY 浦和レッズ対セレッソ大阪 20211212
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