■MVPはリーグカップ覇者からあの選手

 基軸にした浦和からMVPを選びたいところではあったが、MVPには名古屋グランパスのMF稲垣祥を推したい。今シーズンは自身のキャリアハイとなる8ゴールを記録し、ルヴァンカップ初制覇にも大きく貢献。大会MVPにも選ばれた。

 堅守を持ち味とする名古屋だが、浦和からすれば、稲垣のタフなディフェンスを前にボールを奪われて攻めあぐねた印象。守備だけではなく、稲垣の位置から攻撃に転じられる場面も多く、自身もゴールを狙えるという厄介な存在だった。

 このほか、名古屋からは、控えGKにランゲラック、スタメンのCBとして中谷進之介を選出した。今シーズンの名古屋は、J1の無失点時間記録を更新。9試合連続クリーンシートで、時間にすると818分という、気が遠くなるような数字だ。その強固な守備を司ったのがこの2人である。

 ランゲラックは、控えに回すのが惜しいほどの選手。相手の決定機に対する反応も素早く、しっかりと防ぎきるセーブ力に、浦和の攻撃陣も手を焼いた。浦和を主軸にしない布陣であれば、おそらく正GKとして選出していただろう。また、中谷はシーズンの途中からキャプテンマークを巻く機会が多かったが、チームを統率する彼のキャプテンシーは、若手選手が中心である今の浦和にとって必要な要素であるように思う。

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