■11月27日/J1第37節 浦和レッズ―清水エスパルス(埼スタ)
27日にJ1第37節が行われ、浦和レッズと清水エスパルスの試合は、後半アディッショナルタイムの劇的弾で清水が得点を挙げ、浦和は0-1で敗れた。浦和は来季のACL出場権が与えられるリーグ戦での3位フィニッシュを狙っていたが、今節で勝ち点を積み上げられず5位以下が確定した。
浦和は、ベテラン選手の退団発表が相次いでいる。40歳のキャプテン、MF阿部勇樹が今シーズン限りでの現役引退を表明し、その直後には、いずれも10年以上チームに在籍したDF槙野智章とDF宇賀神友弥の契約満了が発表された。また、在籍は2年であるものの、オーストラリア代表のDFトーマス・デンも退団することになった。
リーグ終了後に行われる天皇杯の準決勝も埼玉スタジアムで行われることになっているが、リーグ戦はホーム最終戦となる今節。阿部はベンチ外だったが、槙野と宇賀神は控えに回った。チームメイトたちは勝利で送り出すことを胸に誓っていたにちがいない。それでも、均衡する試合展開の中で槙野や宇賀神に出番が回ってくることはないまま、後半アディショナルタイムの被弾で黒星を喫してしまった。
この試合後には、槙野、宇賀神、デンがサポーターへ挨拶をし、阿部の引退セレモニーも行われた。それぞれの選手が目に涙を浮かばせながらクラブやサポーターへの感謝を口にし、およそ2万8000人の観客に拍手で見送られた。