■ドイツでプレーするジャガー

 浅野拓磨も森保監督が固執する選手の一人だ。今年10月7日に行われたサウジアラビア代表戦では伊東純也が出場停止ということもあり、浅野がスタメン起用された。結果だけ見れば、日本は0−1の敗戦。スピードタイプの浅野は縦のスペースを消されると、持ち味が活かされない。

 同12日のオーストラリア代表戦では決勝ゴールとなるオウンゴールを誘発するなど、自慢の快速を活かしてチャンスを作った。11月16日のオマーン戦では終盤に出場し、前線でのプレスが効いていた。だが、浅野は技術的な部分で少々不安があり、スペースに抜け出しても自らゴールを奪うチャンスを潰すこともしばしば。チャンスは作れるものの、もう少し決定力をあげてほしいところだ。

 もちろん、浅野の抜群のスピードは日本の武器となる。最終予選は4試合連続で出場中。終盤に出場することが多い。しかし、そこまで浅野にこだわる必要はないはずだ。サイドやセンターフォワードでも起用できる前田大然や右サイドには堂安律もいる。前田のように今勢いのある若手を積極的に起用し、成長させるのも一つだだろう。

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