■森保監督がこだわるエース

 日本のエース・南野拓実にも森保監督はこだわっている。アジア2次予選では7試合連続のゴールを記録。しかしアジア最終予選は2アシストを記録するも、ここまでゴールなし。所属するリバプールでは徐々に出場機会が増えているものの、層の厚いプレミアの強豪では日本のエースは控え組だ。

 古橋のようにクラブで結果を残している好調な選手をスタメンで起用せず、森保監督は南野をスタメンに起用し続けている。選手を固定して使っていく森保監督はなかなか新しい選手をスタメンに抜擢しない。南野が現在の森保ジャパンのエースであることは間違いないが、クラブで出場機会が限られている選手に固執する必要はないはずだ。

 代表は常設されたチームではなく、各クラブから集まってくる。メンバーも毎回同じではない。そこでイメージを共有し試合に臨まなくてはいけない。選手を試す時間もそれほどなく、そうなると、試合勘も重要になってくるだろう。出場機会が多く活躍している選手と出場時間が少ない選手ではコンディションが違う。ここまで最終予選でゴールのないエースに頼るのではなく、クラブでも活躍している選手を起用するのが理にかなっている。

※記事の最初に戻る
PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3