■大迫の後継者は?

 後継者がおらず、固執せざるを得ないと言えるのが大迫勇也だろう。日本代表のセンターフォワードとして長年君臨している。アジア最終予選では中国戦でゴールを記録しているが、ここまで最終予選はこのゴールのみ。もちろん、ゴールにつながったベトナム戦でのポストプレーのようにそれ以外のところでの貢献度も高い。だが、日本の決定力不足解消には点の取れるFWの台頭が必要となる。

 大迫のポストプレーでためを作ることができ、周りの選手が押し上げる時間も作れる。それが効果的である相手には大迫をスタメン起用するべきだが、オマーンのように中を封じ縦パスが入らないような相手であれば、古橋亨梧のようなスピードタイプであったり、クロスへの対応がうまいオナイウ阿道(11月シリーズは招集外)を使ってみるべきではないだろうか。

 大迫ももう31歳。大迫の後継者を見つけなければいけない時期に来ている。そんな中でも、森保監督は変わらず大迫を起用し続けている。オナイウや古橋、さらにはベルギーには鈴木優磨やポストプレーのできる林大地もいる。

 これからのことを考えれば、大迫の後継者となれる選手たちを積極的に使うのも一つの手だろう。大迫に頼るのではなく、相手によって古橋をセンターフォワードに使うなどもう少し柔軟に対応していく必要がある。

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