■スペインでプレーするボランチ

 柴崎岳はこの最終予選での低調なパフォーマンスを指摘され、批判の声が高まっている。森保ジャパン発足当初から継続的に招集されていた柴崎だったが、昨年11月のメキシコ代表戦以降招集されていなかった。それでも、今年9月のアジア最終予選で約10か月ぶりの復帰。代表でのプレーがしばらくなかった柴崎を森保監督は初戦のオマーン代表戦で先発に起用した。

 続く中国代表戦もスタメン出場、1勝1敗で迎えたサウジアラビア代表戦でもスタメン出場するも、終盤の痛いミスが失点につながってしまい敗戦。この試合後、柴崎への批判は強まった。そんな中、迎えたオーストラリア代表戦で森保監督は4-3-3を採用。柴崎をスタメンから外し、田中がスタメン入り。その田中が先制ゴールを決める活躍を見せた。

 東京五輪を経験した田中が見事なプレーを見せ、日本を救う活躍を見せ、日本には田中が必要であると証明したが、森保監督は柴崎にこだわりすぎている。柴崎はオーストラリア戦と続くベトナム戦で途中出場し、迎えた11月17日のアウェイでのオマーン戦では、出場停止となった守田英正に代わって、スタメンに復帰している。

 このオマーン戦でも目立った働きを見せられず、柴崎は前半で三笘薫と交代。低調なパフォーマンスが浮き彫りになっているものの、森保監督は柴崎に固執している。日本のボランチやインサイドハーフの人材は豊富すぎるほど豊富なはずで、今後台頭してくる可能性のある若手の起用を積極的に行ってほしい。

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