■移籍が裏目に出た日本代表の選手たち

大住「冨安健洋アーセナル移籍もちょっとしたギャンブルだったと思うけど、ああいうふうに活躍すれば良かったと言われる。移籍がうまくいく人と裏目に出る人がフィフティ・フィフティ、あるいはうまくいくのが10人に2人でも、ヨーロッパのトップクラスにたくさん人を送り込むアルゼンチンのような国なら全然問題ない。でも日本はそうじゃないし、エースだった選手の移籍が裏目に出ると、日本代表にはダメージが大きいよね」

後藤「香川真司だって、マンチェスター・ユナイテッドに行って、試合に出られなくなってダメになった。稲本潤一がアーセナルに移籍した時もそうだった」

大住「本田圭佑がミランに行った時もね」

後藤「稲本のアーセナル移籍後、しばらくしてキエーボ(イタリア)に取材に行ったことがある。キエーボは本気で稲本を獲得に動いていた。選手を安く取ってきて活躍させるチームだから、随分リサーチした上で『うちなら絶対にうまく使えるのに』とクラブの人が言っていた。とても残念だと、本気で言っていたよ」

大住「あの頃は日本のサッカー界も海外への移籍の経験がなかったから、しょうがないけどね」

――冨安の成功の方が稀有ということでしょうか。

後藤「でも、せっかく移籍の話が来たのに、自信がないから挑戦しないというのも情けない」

大住「ちゃんと代理人が見極めないといけないね。相手にとっては当たらなくてもいいという程度の買い物なのか、それとも本気でその選手に勝負を賭けているのか。勝負しないと成功も得られないし」

後藤「何人も失敗したとしても、ビッグクラブで成功する日本人選手が1、2人出てきて、10年、20年後にはそれが当たり前になってくるといいけどね。20年前はヨーロッパに移籍しただけで驚いて、点を取ったり日本人対決になったりしたら大騒ぎしていたんだから」

大住「それが今では日常になっているんだからね」

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