■11月06日/J1第35節 横浜F・マリノス 8-0 FC東京(日産)
横浜F・マリノスがFC東京に8-0で圧勝し、確定させた来季のACL出場に華を添えたこの試合は、序盤から横浜ペースで試合が進んだ。10分にFW前田大然が先制ゴールを奪うと、21分にマルコス・ジュニオール、24分に小池龍太、41分に再び前田がゴールを奪って前半だけで4点差に。後半にも4得点を奪い、アウェイチームを見事に粉砕してみせた。
ハットトリックを決めた前田のプレーが光ったのは事実だし、「裏への抜け出し、中央の突破ができるので、FC東京を苦しめると思い配置しました」と前田をセンターフォワード起用したケヴィン・マスカット監督の采配が光ったのも事実だが、FC東京の“戦い方”にも大差の要因があった。
横浜が3点差で迎えた39分、FC東京の守備の要であるDF森重真人が退場する。20分に一度イエローカードを受けており、39分に2枚目のイエローカードを受けての退場処分だった。
長谷川健太監督は、森重の退場を受けて交代カードを切る。センターバックを埋めるためにDF大森理生を投入したのだ。大森を入れる代わりに下げたのが、ディエゴ・オリヴェイラ。このチームのエースだ。3―0とすでに点差が開いている状況で、1人少なくなった状況でエースストライカーを下げてJリーグ初出場のディフェンダーを入れたのだ。