■「自分が監督になってこれだけコテンパンにやられたのは初めて」
試合後、ロッカールームに引き上げる大森は泣いているようだった。長友の目もうつろに見えた。精神的なダメージは相当なものだったはずだ。
「自分が監督になってこれだけコテンパンにやられたのは初めて。悔しさを通り越して情けない」
長谷川監督はこう試合をまとめたが、日本代表監督の候補という報道が出たとは思えないほどに失策続きの90分だった。
かたやマスカット監督が、「ゴール数も勝ったこともそうなのですが、戦う姿勢やピッチ上の表現が素晴らしかった」と話したように、トリコロールの選手は点差が開こうともアグレッシブにゴールを狙い続けた。今季のリーグ戦は残り3試合。この大勝と大敗がもたらすものは、きっと大きい。