■代表とチームで鉄人並みの出場記録

 山根と旗手はチームにとって欠かせない重要な選手となっている。山根は今季、チーム最多となる33試合に出場。そしてチーム最長となる2958分の出場時間を誇る。旗手は26試合に出場し、出場時間は2185分。山根はA代表、旗手は東京五輪代表でも活動しており、まさにフル稼働だった。2人の鉄人並みの出場の裏には、この不断の努力があったのだ。

 今季の川崎はACLも戦っており、コロナ禍で隔離生活も長く、コンディション維持は並大抵のものではなかった。旗手は優勝が決定すると号泣していたが、こうした過酷なシーズンを過ごしたからこその涙だったはずだ。こうした高いプロ意識がチームを支えており、その努力を昇華させるためにも、残る天皇杯のタイトルは絶対に掴み取る。

PHOTO GALLERY ■【画像】観客も帰り、撤収作業が行われる等々力競技場を走る山根と旗手■
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