【ルヴァンカップ初優勝】名古屋11年ぶりのタイトルを呼んだ「追加点後のベンチ」での「ある出来事」【名古屋グランパスvsセレッソ大阪】監督と選手の「名古屋ファミリーのために」(1)の画像
初のルヴァン杯を獲得した名古屋マッシモ・フィッカデンティ監督と選手たち 撮影/中地拓也

■10月30日/ルヴァンカップ決勝 名古屋グランパスセレッソ大阪(埼スタ)

 30日に行われたルヴァンカップ決勝戦では、名古屋グランパスとセレッソ大阪が対戦し、名古屋が2-0でルヴァンカップ初優勝を飾った。名古屋のタイトル獲得は11年ぶり。リーグ制覇、天皇杯、ルヴァンカップの国内の3大タイトルをすべて獲得した。

 この日の3日前に同じカードで行われた天皇杯の準々決勝では、C大阪が3-0で完封し、準決勝へ勝ち進んだ。名古屋にとっては、ACLと天皇杯で敗退し、今シーズンの残りのタイトルの可能性はこのルヴァンカップのみになり、中2日での“再戦”に注目が集まった。チケットは前日に完売。1万7933人の観客が集まり、名古屋側は赤と黄色の二色に、C大阪側はピンクと白の二色にそれぞれ染まった。

 試合は、立ち上がりから名古屋が積極的にゴールへ迫る。前半11分、古巣対決となったFW柿谷曜一朗は、オーバーヘッドでゴールを狙うが、枠をとらえきることができなかった。対するC大阪も、今夏に古巣に復帰したMF乾貴士を中心に落ち着いて対応する。前半も終盤になるとC大阪がボールを握ったが、互いに決定機を決め切れず、0-0で折り返した。

 試合が動いたのは、後半2分だった。立ち上がりから名古屋が一気に攻め上がると、CKを獲得。キッカーのFW相馬勇紀がクロスを送ると、ニアサイドの柿谷が頭でコースを変え、最後はファーサイドからFW前田直輝が走り込み、頭でゴールに押し込んだ。

 後半10分にはC大阪もベテランのFW大久保嘉人を送り出して得点を狙うが、名古屋は攻撃を跳ね返していく。さらに、後半34分、途中出場のFWシュヴィルツォクがペナルティエリアの左からシュートを打つと、一旦はC大阪のGKキムジンヒョンにセーブされるが、こぼれたところをMF稲垣祥が押し込み、追加点を奪った。その後も、名古屋は持ち味である堅守で相手の得点を許さず、2-0で完封した。

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